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夜中に目が覚めて眠れない原因とは?トイレで起きてしまう人の睡眠改善の考え方

夜中に目が覚める原因

夜中に目が覚めてトイレに行き、その後布団に戻ってもなかなか眠れない。気がつけば時計を何度も見てしまい、朝まで浅い眠りが続いてしまう──。このような経験はありませんか?

年齢のせいなのかな?、寝る前の水分を控えた方がいいのだろうか?と考えながらも、夜中に目が覚める状態が続くと、朝の疲れや眠気が取れず、不安を感じる方は少なくありません。

睡眠時間自体は確保できているはずなのに、熟睡した感覚がなく、日中の集中力低下やだるさにつながるケースもあります。

前回の記事では、布団に入っても眠れない寝つきの悪さについて整理しました。

本記事ではその流れを受けて、夜中に目が覚めてしまう、トイレで起きてしまうといった途中覚醒の症状に焦点を当てます。

なぜ夜中に目が覚めてしまうのか?排尿との関係も含めて原因を整理し、改善の方向性を分かりやすく確認していきます。

睡眠の悩み

もくじ

夜中に目が覚める状態とは何か?

原因はどこにある?

夜中に目が覚める症状は、「眠れていない」という一言では片づけられません。
実際には、睡眠そのものが不安定になっている状態に、覚醒のきっかけが途中で入り込んでいるケースがほとんどです。

そのため、「年齢のせい」「トイレが近いから仕方ない」と一つの理由だけで考えてしまうと、根本的な改善につながらないことがあります。

夜中に目が覚める状態を理解するためには、性質の異なる2つの側面を分けて整理することが重要です。

排尿のために目が覚めるケース(夜間頻尿の側面)

夜中に尿意で目が覚める状態は、一般に夜間頻尿と呼ばれます。

本来、深い睡眠中は抗利尿ホルモンの働きにより尿の生成が抑えられ、夜間に何度も排尿する必要はありません。

しかし、睡眠が浅い状態が続いていると、尿が溜まる前のわずかな違和感でも脳が反応し、目が覚めやすくなります。

この場合、尿意が原因というよりも、眠りが浅いために尿意を感じ取ってしまっている状態と考える方が適切です。

一度トイレに起きると、覚醒レベルが上がりやすくなり、その後の再入眠が難しくなるという悪循環につながることもあります。

睡眠が浅く途中で覚醒してしまうケース(中途覚醒の側面)

もう一つの側面が、睡眠そのものが安定せず、途中で何度も覚醒してしまう状態です。

人の睡眠は、深い眠りと浅い眠りを周期的に繰り返していますが、このリズムが崩れると、覚醒しやすくなります。

この状態では、物音や光、体の違和感、尿意など、通常であれば問題にならない刺激でも目が覚めてしまいます。

さらに、いったん目が覚めると脳が活動モードに切り替わりやすく、布団に戻ってもなかなか寝直せなくなるのが特徴です。

夜中に何度も目が覚める場合は、「トイレか睡眠か」の二択ではなく、睡眠が浅くなっていること自体を前提に考える必要があります。

夜中に目が覚めやすくなる具体的な生活・環境要因

途中で目が覚めてしまい、その後なかなか眠れない状態

夜中に目が覚める状態は、「体質」や「年齢」だけで決まるものではありません。
多くの場合、毎日の生活や寝室環境の中に、知らないうちに覚醒を招いている要因が潜んでいます。

ここでは、なぜその要因が途中覚醒につながるのかという視点で、具体的に整理します。

就寝前や夜間の水分・飲み物が影響している

夜中にトイレで目が覚める場合、まず意識されやすいのが水分摂取です。就寝直前に多くの水分を摂ると、夜間に尿意が生じやすくなります。

特にアルコールやカフェインを含む飲み物は、単に尿量を増やすだけでなく、脳を覚醒させる作用があるため、途中覚醒と再入眠困難の両方に影響します。

喉が渇くから仕方ないと感じる場合でも、摂取する量や時間帯、飲み物の種類を見直すことで、夜中の覚醒が軽減するケースがあります。

トイレに起きたあとの行動が再入眠を妨げている

夜中に一度目が覚めたあと、再び眠れるかどうかは、その後の行動に大きく左右されます。

特に強い照明をつける、スマートフォンを見る、時計で時間を確認するといった行動は、脳を完全に覚醒させてしまいます。

一度「起きた」と脳が認識すると、布団に戻っても眠りにくくなり、その結果、浅い眠りと覚醒を繰り返す状態に入りやすくなります。

寝室の温度・湿度が睡眠の深さを妨げている

夜間の室温や湿度が安定していないと、体は無意識のうちに調整を行おうとします。

暑さや寒さによる体温調節の負担は、睡眠を浅くし、途中覚醒の原因になります。

エアコンの風が直接当たる、夜中に冷え込む、湿度が極端に低いといった環境は、目が覚めるほどではない不快感を積み重ね、覚醒につながりやすくなります。

音や光が「眠りの浅さ」を表面化させている

眠りが深い状態では、多少の物音や光は気になりません。しかし、睡眠が浅くなっていると、普段は意識しない刺激でも目が覚めやすくなります。

外の車の音、家族の生活音、エアコンや冷蔵庫の作動音、カーテン越しの街灯や朝の光などが、途中覚醒の引き金になっているケースも少なくありません。

日中からの過ごし方が夜の睡眠に影響している

夜中に目が覚める問題は、夜だけの対策では改善しにくい場合があります。

日中に体を動かす機会が少ない、朝に光を浴びない、生活リズムが不規則といった要因は、睡眠全体を不安定にします。その結果、夜中に目が覚めやすくなり、再入眠もしにくい状態が続くことがあります。

夜中に目が覚める状態を改善するための具体的な対策

少しずつ整える

夜中に目が覚める状態を改善するには、眠りを深くすること覚醒のきっかけを減らすことを同時に考える必要があります。どちらか一方だけを対策しても、途中覚醒はなかなか改善しません。

ここでは、夜中に目が覚めやすい人が特に見直すべきポイントを、理由とあわせて整理します。

就寝前の水分を「量」ではなく「時間」で調整する

夜中にトイレで目が覚める場合、「水分を控えなければならない」と考えがちですが、実際には摂取量そのものより、摂取する時間帯が重要になります。

就寝直前に水分を摂ると、体がまだ活動モードに近い状態のまま眠りに入るため、尿の生成が抑えられにくくなります。

一方で、就寝の2〜3時間前までに水分摂取を済ませておくと、眠りが深くなる時間帯と尿意が生じる時間帯が重なりにくくなります。

夜中に喉が渇くという場合は、就寝前ではなく、夕方から夜にかけての水分量を見直すことがポイントです。

夜中に目が覚めても「覚醒を完成させない」

夜中に一度目が覚めても、再び眠れるかどうかは、その直後の行動で大きく変わります。

人の脳は、「起きた」と認識した瞬間から覚醒を強めていきます。

特に、時間を確認する行動は、「もうこんな時間だ」「あと何時間しか眠れない」といった思考を呼び起こし、
脳を完全に活動モードへ切り替えてしまいます。

目が覚めた際は、時間を把握しようとせず、まだ夜の途中という認識のまま、刺激を最小限に抑えることが重要です。

トイレに起きる場合は「光」と「動き」を最小限にする

夜中にトイレへ行くこと自体は、必ずしも悪いことではありません。問題になるのは、その過程で脳が強く覚醒してしまうことです。

明るい照明をつける、視線を大きく動かす、体を素早く動かすといった行動は、朝と同じ起床シグナルとして脳に認識されやすくなります。

足元が確認できる程度の明るさに抑え、必要以上に視線や体を動かさないことで、再入眠しやすい状態を保ちやすくなります。

寝室環境は「快適」より「変化しない」を優先する

夜中に目が覚めやすい人ほど、寝室環境のわずかな変化に影響を受けやすくなります。重要なのは、完璧な快適さよりも、夜間に環境が変化しにくいことです。

夜中に室温が大きく下がる、エアコンの風向きが変わる、湿度が急激に下がるといった変化は、眠りを浅くする原因になります。

就寝時だけでなく、夜明け前までの環境を想定して調整することで、途中覚醒を減らしやすくなります。

夜だけでなく「日中の覚醒リズム」を整える

夜中に目が覚める問題は、夜の対策だけでは改善しないことがあります。日中に光を浴びる時間が少ない、活動量が少ない状態が続くと、夜の眠りが浅くなりやすくなります。

朝に光を浴びる、日中に体を動かすといった行動は、夜に自然と深い眠りへ入りやすくする土台になります。

夜中に目が覚める場合は、「夜のトラブル」ではなく、「一日のリズムが睡眠に影響しているサイン」として捉えることが重要です。

まとめ|夜中に目が覚める状態をどう捉えるか

睡眠時間のポイントまとめ

夜中に目が覚める状態は、単に年齢のせいトイレが近いから仕方ないと片づけられるものではありません。

多くの場合、眠りが浅くなっている状態に、尿意や光、音、体の違和感といった覚醒のきっかけが重なって起こっています。

特に、トイレで一度目が覚めたあとに寝直せない場合は、排尿そのものよりも、「目が覚めたあとの覚醒の強さ」が問題になっているケースが少なくありません。

夜中に目が覚めること自体を過度に不安に感じる必要はありませんが、その状態が続いている場合は、睡眠が安定していないサインとして受け止めることが大切です。

就寝前の過ごし方、夜間の環境、日中の生活リズムを一つずつ見直すことで、途中覚醒は少しずつ減らしていくことができます。

なぜ目が覚めやすくなっているのかを整理し、自分に当てはまる要因から対策を重ねていくことが、睡眠の質を高める第一歩になります。

出典・参考資料

厚生労働省|睡眠と休養
国立精神・神経医療研究センター|睡眠障害・不眠症
日本泌尿器科学会|夜間頻尿
International Continence Society|Nocturia(夜間頻尿の定義)
American Academy of Sleep Medicine|Insomnia and Sleep Fragmentation

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