「最近いびきがひどいと言われるようになった」「自分では気づかないけれど、家族に心配されている」そんな悩みを抱えていませんか?
いびきは単なる寝ているときの音ではありません。気道が狭くなり、空気の通り道が振動している状態です。放置すると睡眠の質が下がり、日中の強い眠気や集中力低下につながることがあります。
さらに、睡眠時無呼吸症候群が隠れている場合、高血圧や心血管系疾患のリスクが高まることも報告されています。とはいえ、「手術で切るのは怖い」「入院はしたくない」と感じる方も多いでしょう。
そこで注目されているのが、切らずに粘膜を引き締めるレーザー治療です。日帰りで受けられるケースもあり、ダウンタイムが比較的短い治療法として広がっています。
本記事では、いびきの原因から治療方法の違い、レーザー治療の仕組みや費用、メリット・デメリットまでを客観的に整理します。自分に合った選択肢を見極めるための判断材料としてご活用ください。

いびきはなぜ起こる?放置するとどうなる?

いびきは疲れているから出るものと軽く考えられがちですが、実際には気道が狭くなることで起こる現象です。
空気の通り道が狭くなると、呼吸のたびに粘膜が振動し、あの独特な音が発生します。問題は、その背景にある原因と、放置した場合の影響です。
いびきの主な原因(舌・軟口蓋・肥満・無呼吸)
いびきの主な原因は以下のとおりです。
- 舌の付け根が落ち込む(舌根沈下)
- 軟口蓋(のどの奥の柔らかい部分)のたるみ
- 肥満による首まわりの脂肪増加
- 睡眠時無呼吸症候群
特に仰向けで寝ると、舌が重力で喉側に落ち込みやすくなります。また、体重増加によって気道が物理的に狭くなることもあります。
いびきが毎晩続いている場合、単なる疲労ではなく、気道構造そのものの問題が関係している可能性があります。
放置リスク(高血圧・日中眠気・心血管リスク)
いびきの背景に睡眠時無呼吸症候群がある場合、睡眠中に何度も呼吸が止まり、体内の酸素濃度が低下します。その結果、以下のような影響が報告されています。
- 高血圧の発症・悪化
- 日中の強い眠気や集中力低下
- 心筋梗塞や脳卒中のリスク上昇
実際に、睡眠時無呼吸症候群は循環器疾患との関連が指摘されており、単なる生活音の問題ではありません。「音がうるさい」だけでなく、「健康への影響」という視点で考えることが重要です。
いびきの治療方法は4つある

いびきの治療は原因と重症度によって選択肢が異なります。自己判断ではなく、検査結果や症状の程度を踏まえて選ぶことが重要です。
マウスピース治療(口腔内装置)
歯科で作製する「口腔内装置(OA)」を就寝中に装着し、下あごを前方に保持することで舌根の落ち込みを防ぎ、気道を広げます。
- 軽度〜中等度の閉塞性睡眠時無呼吸症候群に適応
- 医科からの紹介で保険適用となる場合がある
- 装着時のみ効果を発揮
装着の違和感、顎関節への負担、歯並びの変化などが課題となることがあります。継続使用が前提であり、定期的な調整が必要です。
CPAP(持続陽圧呼吸療法)
鼻マスクなどを通して一定の陽圧空気を送り、睡眠中の気道閉塞を防ぐ治療法です。無呼吸・低呼吸の回数(AHI)が一定以上の場合に保険適用となります。
- 中等度〜重度の閉塞性睡眠時無呼吸症候群に標準治療として推奨
- 無呼吸の抑制効果が高い
- 毎晩の装着・機器管理が必要
装着感への不適応や鼻・口の乾燥、騒音への懸念が継続の障壁になることがあります。一方で、適切に使用できれば日中の眠気改善や血圧低下が期待されます。
外科手術(軟口蓋形成術など)
気道を狭めている軟口蓋や扁桃などの組織を切除・縮小する方法です。代表的な術式に口蓋垂軟口蓋咽頭形成術(UPPP)があります。
- 構造的要因が明確な場合に検討される
- 入院や術後の安静が必要となる場合がある
- 出血、疼痛、嚥下障害などのリスク
根本的な改善を目指せる一方で、侵襲性があり、術後合併症の説明を十分に受けたうえで判断する必要があります。
レーザー治療(非切開型の粘膜収縮療法)
軟口蓋などの粘膜にレーザーを照射し、熱エネルギーによりコラーゲンを収縮させることで組織を引き締め、振動を抑える方法です。切開を伴わない点が特徴です。
- 日帰りで実施されることが多い
- 出血が少なくダウンタイムが比較的短い
- 保険適用外が一般的
効果の持続には複数回照射が必要となる場合があります。また、重度の睡眠時無呼吸症候群では適応外となることがあります。適応判断には医師の評価が必要です。
いびきレーザー治療とは?仕組みを解説

いびきレーザー治療は、主に軟口蓋や口蓋垂にレーザーを照射し、粘膜組織を収縮・硬化させることで振動を抑制する治療法です。
切開を伴わず、レーザーの熱エネルギーにより粘膜内部のコラーゲン線維を変性・収縮させる仕組みが用いられます。その結果、たるんだ組織が引き締まり、気道の安定性向上が期待されます。
どこにレーザーを当てるのか
いびきの音源となることが多いのは、上気道の後方部分です。主な照射部位は次のとおりです。
- 軟口蓋(上あご奥の柔らかい部分)
- 口蓋垂(いわゆる「のどちんこ」)
- 咽頭後壁や側壁(症状に応じて)
これらの部位は睡眠中に筋緊張が低下すると振動しやすくなります。特に仰向け姿勢では舌や軟部組織が後方へ落ち込みやすく、振動の増幅につながります。
レーザー照射により粘膜を引き締めることで、振動幅を小さくすることが治療の目的です。
なぜ音が軽減するのか
いびきは気道の狭窄と組織の振動の組み合わせで発生します。レーザー治療では、以下のような変化が期待されます。
- 粘膜のたるみ減少
- 組織の硬化による振動抑制
- 気道断面の安定化
これにより、空気が通過する際の振動エネルギーが減少し、音量低下につながります。ただし、舌根沈下が主因の場合や、無呼吸指数(AHI)が高い重度症例では、単独治療では十分な改善が得られない場合があります。
何回通う必要がある?
治療回数は症状の程度や組織の状態によって異なります。一般的には、
- 初期治療として複数回(例:数週間おきに実施)
- 効果判定後、必要に応じて追加照射
という流れになることが多いとされています。1回のみで十分な効果が得られるケースもありますが、多くは段階的な治療計画が組まれます。効果の持続期間にも個人差があり、再発する場合は再照射が検討されます。
適応判断には、問診だけでなく、必要に応じて睡眠検査などの医学的評価が重要です。
いびきレーザー治療のメリット

いびきレーザー治療は、従来の外科手術とは異なり、切開を伴わない点が特徴です。侵襲性が比較的低いことから、手術に抵抗がある人の選択肢として検討されることがあります。
切らないため出血が少ない
外科的に組織を切除する方法と異なり、レーザーは粘膜に熱エネルギーを加えることで組織を収縮させます。そのため、
- 切開が不要
- 出血が少ない
- 縫合が不要な場合が多い
といった特徴があります。ただし、照射後に一時的な腫れや違和感、軽度の痛みが出ることはあります。
日帰りで受けられる場合が多い
多くの医療機関では外来で実施され、入院を必要としないケースが一般的です。
- 施術時間が比較的短い
- 当日に帰宅可能
- 日常生活への影響が比較的少ない
仕事や家庭の都合で長期の休養が取りにくい人にとっては、検討しやすい治療法といえます。
ダウンタイムが比較的短い
外科手術と比較すると、強い術後痛や長期の安静を要するケースは少ないとされています。食事制限や軽い違和感が生じることはありますが、多くは短期間で落ち着きます。
ただし、症状の程度や照射範囲によって回復過程は異なります。医療機関の説明を十分に受けたうえで判断することが重要です。
デメリット・注意点

いびきレーザー治療は低侵襲な選択肢とされていますが、すべての人に適しているわけではありません。治療前に理解しておくべき注意点があります。
保険適用外が一般的
多くの医療機関では自由診療として実施されています。そのため、費用は全額自己負担となるケースが一般的です。
- 1回あたりの費用は医療機関により異なる
- 複数回照射が必要な場合、総額が高くなる可能性がある
事前に総額の目安や回数の見込みについて説明を受けることが重要です。
複数回の施術が必要になることがある
レーザーは組織を徐々に引き締める治療であり、1回で十分な改善が得られないことがあります。
- 段階的に効果を高めるケースがある
- 効果の持続には個人差がある
治療計画は症状や組織の状態により異なるため、個別の診断が必要です。
重度の睡眠時無呼吸症候群には適さない場合がある
無呼吸指数(AHI)が高い重症例では、CPAP療法など他の治療法が優先されることがあります。
レーザー治療は主に軟口蓋の振動を抑制することを目的としていますが、舌根沈下や気道全体の閉塞が強い場合には十分な効果が得られない可能性があります。
自己判断ではなく、必要に応じて睡眠検査を受けたうえで治療法を選択することが重要です。
費用はどのくらい?保険適用の有無と負担の考え方

いびき・睡眠時無呼吸の治療費は、保険適用の有無と費用が一度だけか、継続して発生するかで負担感が大きく変わります。
ここでは、厚生労働省の資料および学会ガイドラインで確認できる範囲として、保険算定の前提が明示されている治療(CPAP・口腔内装置)を中心に整理します。
| 治療法 | 保険適用(公的根拠) | 費用の発生形態 | 負担のポイント |
|---|---|---|---|
| マウスピース(口腔内装置) | あり(医科からの診療情報提供に基づく依頼が要件) | 作製(初期)+調整(継続の可能性) | 医科での診断・情報提供が前提。適応や管理のため受診が継続する場合がある。 |
| CPAP | あり(わが国の保険適用レベルとして AHI≧20 が示される) | 継続(機器管理・通院管理が前提) | 継続使用を前提とした治療。検査で中等症以上と判断されるケースが中心となる。 |
| 外科手術(切除など) | 不明(本記事では公的資料で一律要件を確認できず) | 手術(初期) | 術式・入院の有無などで負担構造が変わるため、個別の医療機関説明が必要。 |
| レーザー治療 | 不明(本記事では公的資料で保険算定要件を確認できず) | 施術(初期・複数回の可能性) | 回数が治療計画により異なる可能性があるため、総回数と総額の説明確認が重要。 |
口腔内装置(マウスピース)は、医科保険医療機関からの診療情報提供に基づく「口腔内装置治療の依頼」を受けた場合に限り算定できる旨が示されています。
また、睡眠時無呼吸症候群の診療ガイドラインでは、わが国のCPAPの保険適用レベルとして AHI≧20 が記載されています。
どんな人に向いている?

いびきレーザー治療は、すべての症例に適応するわけではありません。症状の程度や原因によって、向き不向きがあります。
手術による切除に抵抗がある人
外科手術は組織を切除するため、入院や術後の疼痛、出血などのリスク説明を受けたうえで判断する必要があります。切開を伴わない方法を希望する場合、非切開型の治療を検討対象とするケースがあります。
軽度〜中等度のいびきで、軟口蓋の振動が主因と考えられる人
レーザー治療は、主に軟口蓋のたるみや振動を抑制することを目的としています。
- 無呼吸指数(AHI)が高くない
- 主な音源が軟口蓋と推定される
- 重度の舌根沈下が確認されていない
このような条件に当てはまる場合、治療対象として検討されることがあります。
継続装着型の治療が難しい人
CPAPやマウスピースは、就寝時に毎晩装着することが前提となります。装着への不適応や違和感が強い場合、別の選択肢として非装着型治療を希望するケースがあります。
日帰りで治療を希望する人
入院や長期休養が難しい事情がある場合、外来で完結する治療法が検討対象となります。
ただし、最終的な適応判断は医師の診察および必要に応じた睡眠検査に基づいて行われます。自己判断で治療法を決定せず、診断を受けたうえで選択することが重要です。
レジーナクリニックのいびきレーザー治療の特徴

https://sleepcare.reginaclinic.jp/
いびきレーザー治療を検討する際は、施術方法だけでなく、診察体制・説明の透明性・通院のしやすさなども重要な判断材料になります。
ここでは、自由診療でいびきレーザー治療を提供している医療機関の一例として、レジーナクリニックの特徴を整理します。
切らないレーザー治療を採用
軟口蓋や口蓋垂など、いびきの音源になりやすい部位にレーザーを照射し、粘膜内部のコラーゲンを収縮させることで組織を引き締める治療法を採用しています。
- メスによる切開を伴わない
- 縫合が不要な設計
- 外来で完結するケースが一般的
外科的切除と比較すると侵襲性が低い治療設計となっており、「入院を避けたい」「仕事を長期間休めない」という人にとって検討対象となります。
ただし、症状の原因が舌根沈下や重度の睡眠時無呼吸症候群にある場合は、適応外となる可能性があります。
医師による診察とカウンセリング体制
治療前には医師による診察が行われ、既往歴や症状の程度、生活状況などを踏まえた説明が実施されます。
- 適応可否の医学的判断
- 想定される回数の説明
- リスクや注意点の説明
自由診療であるため、治療開始前に費用や回数の見込みについて確認できる点も重要です。納得したうえで治療を選択できるかどうかが判断材料になります。
料金体系は自由診療
いびきレーザー治療は保険適用外となるケースが一般的で、レジーナクリニックでも自由診療で提供されています。自由診療では医療機関ごとに料金設定が異なります。そのため、
- 1回あたりの費用
- 推奨される照射回数
- 総額の見込み
これらを事前に確認することが重要です。複数回照射が必要な場合は総額が変動するため、治療計画の全体像を把握してから判断することが望ましいといえます。
口コミで見られる評価の傾向
医療機関の自由診療に関する口コミでは、施術そのものだけでなく「説明の丁寧さ」「痛みの程度」「通いやすさ」に関する言及が多く見られます。
いびきレーザー治療に関して一般的に確認される評価の傾向は以下のとおりです。
- 思ったより施術時間が短かったという声
- 大きな出血がなく安心したという意見
- 数回通う必要がある点を事前に説明されたという評価
- 効果の実感には個人差があるという指摘
一方で、
- 複数回通院が必要だったという声
- 費用が自由診療のため高額に感じたという意見
- 重度の無呼吸には別治療を勧められたというケース
といった内容も見られます。口コミは個々の体験に基づくものであり、効果や感じ方には個人差があります。最終的な判断は、医学的評価と医師の説明に基づいて行うことが重要です。
まずは適応確認から
いびきの原因は一つではなく、肥満、舌根沈下、鼻閉、睡眠時無呼吸症候群など複数の要因が関与します。
そのため、自己判断ではなく、医学的評価を受けたうえで自分の症状がレーザー治療の対象となるかを確認することが出発点になります。
よくある質問(Q&A)

施術中の痛みはありますか?
痛みの感じ方には個人差がありますが、一般的には強い切開を伴う手術とは異なり、レーザー照射による熱感や違和感を覚える程度と説明されることが多い治療法です。
医療機関によっては麻酔を使用する場合もあります。施術前に痛みの程度や対処方法について確認しておくことが重要です。
効果はどのくらい続きますか?
効果の持続期間には個人差があります。組織の状態や生活習慣(体重増加など)によって変動するため、一定期間後に再照射が検討されるケースもあります。
長期的な効果を判断するためには、医師の経過観察が必要です。
1回で治りますか?
1回で十分な改善が得られる場合もありますが、段階的に効果を高める目的で複数回の施術を前提とするケースがあります。
推奨回数や間隔は症状の程度によって異なるため、個別の診断に基づく説明を受ける必要があります。
睡眠時無呼吸症候群でも受けられますか?
無呼吸指数(AHI)が高い重度症例では、CPAP療法などが優先されることがあります。レーザー治療の適応可否は、睡眠検査の結果や気道構造の評価によって判断されます。
ダウンタイムはありますか?
外科的切除と比較するとダウンタイムは短いとされますが、施術後に一時的な腫れや軽度の痛み、飲み込みづらさを感じる場合があります。
通常は短期間で軽減すると説明されることが多いですが、回復過程には個人差があります。
まとめ|いびき治療は「原因に合った選択」が重要

いびきは単なる生活音ではなく、気道の狭窄や振動によって生じる医学的現象です。背景に睡眠時無呼吸症候群がある場合、放置は健康リスクにつながる可能性があります。治療方法には、
- マウスピース(口腔内装置)
- CPAP療法
- 外科手術
- レーザー治療
といった複数の選択肢があります。レーザー治療は切開を伴わない点が特徴ですが、すべての症例に適しているわけではありません。原因や重症度に応じた適応判断が重要です。
まずは医学的評価を受け、自分のいびきの原因を把握することが出発点となります。切らない治療という選択肢が適しているかどうか、医師の診察を受けたうえで検討してください。
出典・参考資料


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